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介護食とは
そもそも介護食って何でしょう?
ご高齢の方、お身体が不自由な方、そういった介護が必要な方が食べられる食事は全て介護食?疑問に思われている方も多いかと思います。
ここでいう介護食とは、加齢や障害などにより「噛む力、飲み込む力が弱くなった方々のために、特別に食べやすい、飲み込みやすいことに配慮した食事」のことをいいます。特別に配慮した食事でないとなぜいけないのか?
- 噛むこと、飲み込むことに意識が向いてしまい、味などの食事自体が楽しめない。
- そもそも十分に噛めない、飲み込めないので、咽せてしまう、食事ができない。
- そして最も怖いのは食事が気管支に流れ込み(誤嚥)、肺炎を起こす。「誤嚥性肺炎」と呼ばれる状態に陥る危険性がある。
上記の中で最も注意すべきは、やはり「誤嚥性肺炎」にあります。
誤嚥性肺炎について
ここ数年では耳馴染みもできてきた「誤嚥性肺炎」。知らないという方は少ないと思います。
なぜ有名になっているのか?それは誤嚥性肺炎による死亡者数が、日本人の死亡原因の上位にあるからです。
しかし上位といっても順位も人数もあまり知られていないので、その実態について触れていきます。
誤嚥性肺炎の実際
- 日本人の死亡原因の第6位(1位ガン,2位心疾,患3位老衰,4位脳血管疾患,5位肺炎)
- 年間死亡者数は4万人越え(2021年49,489人、2020年42,746人、2019年40,385人)
衝撃的な数字が並びます。
誤嚥性肺炎の死亡者数は年々驚異的な伸び率で増えていますが、知識や行動により救われる命も多くあると思います。当ホームページが現状を認識し、知識を身につけ、行動に結びつく一助になることを願ってやみません。
介護食の種類
介護食の種類は大きく3種類に分類されます。
- きざみ食
- ソフト食(ムース食、ゼリー食)
- ミキサー食
この3点はかむ力や飲み込む力によって分けられています。
名前 | かむ力 | 飲み込む力 | 形状 |
きざみ食 | 小さく刻まれていればかめる | 普通に行える | 食材を細かく刻んだ形状。 |
ソフト食(ムース食、ゼリー食) | 歯茎や舌でつぶすことはできる | 飲み込むことも弱くなってきた | 食材をすりつぶしたものを成形した形状。 |
ミキサー食 | かむことは難しい | 飲み込みことも難しい | ミキサーでかけた食材にスープなどを加え、ポタージュ状のもの。 |